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災害医療の図上訓練に行ってきました。

先日、小金井市医師会館で行われた、災害医療の図上訓練に参加してきました。

参加者は、医師、看護師、薬剤師、病院スタッフに加え、消防署や市役所の職員の方々約40名で、4つの班に分かれて行われました。

多摩総合医療センターの災害医療専門家の先生方が進行役となってくださり、「立川断層帯を震源とする大地震が金曜日の16:00に実際に起こり、小金井市は震度6強の揺れに見舞われた」という設定で、訓練がスタートしました。

まず初めに、「その時あなたは生き残っていますか?」との質問。そして、「(生き残っているとして)家族の安否の確認はどのような手段で行うか?」、さらに「その後あなたはどこへ向かうか?」という点を実際に考え、意見を出し合いました。

私自身としては、家族の安否の確認方法については、詰めが非常に甘いということが判明しました。

続いて「具体的に想定される被害」です。電気、ガス、水道などのライフラインは、一時的にせよ、ほぼ使用できないであろうという予想が大半でした。電車も止まり、道路も元々走っていた車による渋滞が生じるため、移動や帰宅は困難が予想されました。

医療については、小金井市では大規模災害時は、桜町1丁目の桜町病院と本町1丁目の太陽病院に医師、看護師などの”医療資源”を集約して対応することになっているそうです。

もし、医療機関にかかる必要が生じた場合に、「どのようなルートで病院にアプローチするか」を日ごろから検討しておいていただくとよいと思います。

その他にも、拠点病院での実際の診療体制や、災害発生直後の約2日間(超急性期)を過ぎた後の課題などについても検討が行われました。

今回初めて図上訓練に参加してみて、「具体的な曜日や時間」まで設定して、どのような対策が必要かを考えると、災害対策がより具体的でイメージしやすいものになる、ということを感じました。

 

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