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夜尿症について①

夏休みが近づいて来ると増えてくるのが、夜尿症について相談です。
夏の林間学校や、夏休み中にある合宿やお泊りなどで、夜尿症があるお子さんが抱える悩みは、はたから見る以上に深刻です。
普段はいろいろと有益な情報をやり取りしている「ママネットワーク」でも、「うちの子、まだおねしょするのよ!」とはなかなか切り出せないため、気軽に相談できずに悩まれている方も少なくないと思います。しかしながら、小児科医として外来で診察をしていると、意外にたくさんのお子さんが、夜尿症の悩みを抱えています。

夜尿症の定義は、「5~6歳を過ぎても、月に数回おねしょをすること」です。
そして、実に小学校低学年で約10%、小学校高学年で約5%に夜尿があるといわれています。

夜尿症の治療で大切なこと(3原則)は
①あせらず
②起こさず
③しからず
です。
よくやってしまいがちなのが、夜中に起こしてトイレに行かせることです。
この方法は、一見夜尿症がなおったように見えますが、実際にはそうではなく、寝ている時間におしっこをする習慣がつき、おねしょが治りにくくなることがあります。
また、しかると、「自分はダメなんだ」と自己評価がどんどん下がってしまい、よくありません。

それではどうすればよいのでしょうか?
次回は、具体的な対策と治療法についてまとめてみます。

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