「早く寝かせるのがよい、とはわかっていながらも、ついついお子さんが夜更かしになってしまう。」とか、
「早く寝かそうにとしても『眠くない、眠れない』といわれてなかなか修正できない」というご家庭は少なくないのではないかと思います。
結論からいいますと、そのような場合、まずは何日か頑張って「早く起こして光を浴びせる」ことをお勧めします。
ふつうは「早寝早起き」といいますね。しかし、体のリズム(体内時計)を考えると、実は順番は①早起き→②早寝の順が理にかなっています。
『ヒトの「体内時計」は1日(24時間)より長い25時間である』、というのはどこかで聞いたことがあるかもしれません。
人は朝の光を浴びることで毎日体内時計をリセットして、ずれを修正しています。朝、目覚めて光を浴びた時間から、約14~16時間後に、眠気を催すメラトニンという「睡眠ホルモン」が脳内に放出されます。
つまり、「明日は早く起きなければいけないから」といって、もともと朝寝坊のお子さんを急に20時に寝かそうとしても、眠くないためなかなか寝付くことができません。
20時に寝かしたい場合は、さかのぼってその日の朝6時までに、お子さんを起こして明るい光を浴びさせるのが有効、ということになります。
そして、「早起き」をする習慣ができると、自然と「早く眠る」ようになる、というわけです。
ちなみに、朝浴びる光の明るさは、「曇りの日の朝の窓際」程度以上が有効です。