ブログ｜東小金井駅前こどもクリニック｜東小金井市の小児科、アレルギー科

今年は、花粉症をお持ちの方はつらい思いをされている方が多いのではないでしょうか。

当院でも昨年に比べて明らかに、花粉症のお子さんや保護者の方々の症状が強い印象があります。

今月初めに休日当番で診療を行ったときにも、通常では休日当番の時に花粉症の症状を主訴に小児科を受診される方は少ないのですが、気温が上がり風が強い日だったこともあり、目のかゆみ・充血や鼻水、鼻づまり、皮膚のかゆみなどを苦にして受診される方が多数いらっしゃいました。

花粉症対策と言えば、今までは花粉飛散時期より前から抗アレルギー薬の内服や点鼻薬の使用を開始し、飛散時期にはマスク・花粉症用の眼鏡の着用や、室内の掃除などの対策をとるのが王道でしたが、2014年よりシダトレンという「舌下免疫療法」の薬が使用できるようになり、治療の選択肢が広がりました。

毎日1回の内服が必要で、およそ3年は続ける必要があるため、やや面倒な点はありますが、3年間使用した場合に、約3割の方は抗アレルギー薬等が不要となり、残りの方も約半数は花粉症対策で使用する薬の量が減る、といわれており、有効性は高い治療法と言えると思います。

一方で、お子さんに関しては、「12歳以上」という年齢制限があり、使いたくても使えない方が多いのが現状でした。

しかしながら、今年の6月から「シダキュア」という新たな舌下免疫療法の治療薬が使用できるようになり、年齢制限も外れるため、5歳くらいから内服を開始できるようになる予定です。

花粉症がひどいお子さんにとっては朗報ですね！

詳しくは、クリニック受診時に、医師までお尋ねください。