当院は、本日9月2日、開院4周年を迎えました。この半年間は、いままで全く想定をしていなかった事態の連続でした。
3月からは、武蔵小金井駅前こどもクリニック開院に向けて新しい仲間を迎え入れ、4月1日からの新たな門出にあたって期待に胸を膨らませていた時期に合わせるかのような新型コロナウイルス感染症の流行拡大とそれに引き続く緊急事態宣言。
今まで経験したことのない状況の中、試行錯誤しながらいろいろな感染対策を行っていきました。今ではすっかり抵抗感がなくなった「ゴーグル」をつけての診療も、今まで眼鏡をかけたことがなかった私にとって、慣れるまでに時間がかかりました。
隔離室や処置室、2番診察室を利用した“空間的隔離”は今までも行っていましたが、新たに“時間的隔離”、つまり朝一番と午後一番を予防接種・健診専用の時間帯とし、一般診療時間にもさらに空間隔離を徹底。さらに暑さに負けずに常時換気…等々、さまざまな初めての試みを行ってきました。
さらに、6月からは、これまた初めての”集団健診の個別化”。日ごろは自分の身一つで保健センターに出かけていき、診察に集中することができたのですが、保健センターの職員のみなさんがやってくれていた数々の仕事を、クリニックのスタッフ全員でなんとかこなし、必要に応じて保健センターや専門の医療機関等につなげていくことは、やりがいがある一方で、とても責任の重い役割と感じています。
毎年、開院記念日には「初心に戻る」ことを意識しています。地域の小児医療、子育て支援の役に立ちたいという初心を忘れず、スタッフと力を合わせて今まで以上にみなさんのお役に立てるクリニックを作っていきたいと思います。