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「離乳食が進まない…」

「離乳食が進まない…」と悩むお母さんはたくさんいらっしゃいます。

せっかく準備した離乳食に手がつかず、「あ〜あ」とため息をつく悪循環。
ネットや育児書通りに離乳食が進まないと、栄養不足や体重減少が心配になりますね。
そんな時に思い出して欲しいのは、「ご飯を食べるのはお子さん」である、ということ。

離乳食はお子さんの立場からは「食べさせられる練習」です。
それを「自分で食べようとする力を引き出す」方向へシフトしてみてください。

「遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表」という有名な発達の指標があります。
この指標には、なんと5〜6ヶ月から「自分でビスケットなどを食べようとする」と書かれています。
離乳食が始まる時期にすでに「食べ物を自分でつかんで口に持って行こうとする能力」が備わっているのです。

そこで、離乳食を嫌がるお子さんには、

1.自分で月齢相当の赤ちゃんせんべいなどを持たせて、口に持って行ったら褒める(見守りは必須です)
2.お母さんも一緒に座って離乳食を食べるふりをする(お母さんの前にも離乳食のプレートを置く)
3.もし手を伸ばしてきてきたら、お母さんのプレートから離乳食をあげてみる

以上の3つをまずは試してみてください。
ちょっとスプーンに口をつけただけでも合格です。すかさず少し大袈裟なくらい喜んでみせてください。

お子さんはお母さんの笑顔が好きなので、「せっかく準備したのに!」と毎回がっかりした顔を見せるより、ちょっと口をつけただけでも「すごい!」といって笑って褒めてもられる方が、食事が楽しくなります。

これでもうまくいかない場合は、ぜひ一人で悩まずにクリニックや保健センターで気軽に相談してみてください。

042-387-1030