このところ、保育園を中心に、アデノウイルスと溶連菌が流行しています。
アデノウイルス感染症は、「夏風邪」の代表で、3大症状といわれる特徴的な症状を認めます。
①高熱:38℃以上の発熱が3~5日間持続します。
②咽頭炎:のどの腫れ、痛みが強く、食欲が落ちる場合があります。
③結膜炎:目が充血し、めやにが多くでます。
以上の症状のほかに、下痢・嘔吐などの胃腸症状や咳を認める場合もあります。
ウイルス感染のため、抗生剤は無効で、重症化に注意しながらの対症療法が中心となります。
溶連菌感染症の主な症状は、
①発熱:38℃以上の発熱を認めます。
②咽頭炎:のどの腫れ、痛みが強く出ます
③発疹:体幹部などに発疹が出る場合があります。
その他に、いちご舌(舌がいちごのようにぶつぶつする症状)、頭痛、腹痛などを認める場合もあります。
細菌感染症のため、抗生剤が有効で、アモキシシリン(サワシリン、ワイドシリンなど)という抗生剤を10日間内服するのが標準的な治療法です。
心配な症状がある場合は、クリニックでご相談ください。