一時期に比べるとだいぶんほとぼりが冷めてきた感じがありますが、「鬼滅の刃」を私も公開2週目に見に行ってきました。
私はもともと幼少期に読んだドラえもんを除くと、ほぼ漫画やアニメにはまらずに過ごしてきました。しかし、緊急事態宣言の時期に夜の打ち合わせや食事会などが一切なくなって帰宅後に時間的余裕ができ、子どもたちも自宅にいたことをきっかけに、いくつかのアニメを見る機会があり、その一つが「鬼滅の刃」でした。
その後、鬼滅の刃が話題になっているのを知ったのですが、正直なところちょっとお子様向けなのでは??と思ってはじめの方で見るのを中断していました。
そんな中、映画公開直後の診療中に、診察室に入ってきた兄弟のうちの、5歳のお兄ちゃんが、私に向かって(おそらく刀を握りしめるポーズをとりながら)「ぜんしゅうちゅう! △%?の呼吸、いちの型!! ※△%□…!?」となんともかわいらしい炭次郎を演じてくれました。
この時点でまだ鬼滅中断中だった私は、「全集中」と「壱の型」というキーワードは聞き取れたものの、「※△%□…!?」の部分は何と言っているのかわからず、思わずポカーンとしてしまいました。
昔まだ長男が保育園だったころには、毎週戦隊ものや仮面ライダーを欠かさず見て、変身のポーズはもちろん、主人公の名前や、武器に至るまでほぼ頭に入っていて、診察室に入ってくる子どもたちが持っている「武器」を見て、「あ、これ〇〇だね!」と応じることができ、子どもの流行りについていけている自覚を持っていました(ちなみに、私がちょうど見ていた時期、今ではすっかり有名になった松坂桃李さんがシンケンレッド、福士蒼汰さんが仮面ライダーフォーゼでを演じていました!)。
しかし、それから10年が過ぎ、子どもの決めゼリフを聞き取れない自分に愕然とし、「小児科医たるもの、こどもたちの流行にはついていかねば!!」と奮起して猛スピードで追いつき、映画館まで出かけたのでした。
今では映画後のストーリーが気になり、子どもの漫画を借りて、毎晩1巻ずつ読み進めています。