下のお子さんが生まれると、上のお子さんが急に手のかかる存在になること、ありますよね。
思わず「邪魔しないで!」と声を荒げてしまって後で自己嫌悪に陥る、という経験をするお母さんも少なくないと思います。
下の子を世話しているときにわざわざほかの要求をしてきたり、親御さんを困らせるような行動をとったり、急に「お腹が痛い」、「足が痛い」と言ったり…
親の立場からすれば、下の子どもに圧倒的に手がかかるし、寝不足で疲労は溜まるし、上の子にも、小さい時には同じように手をかけていたわけですから、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)は我慢してほしい!」という気持ちになりますよね。
それではなぜお兄ちゃん(お姉ちゃん)はお母さんを困らせる行動を取るのでしょうか。
上の子どもの立場からすると、今までお母さんの愛情を100%受けていたのに、下の子が生まれたとたんに自分の”持ち分”が一気に半分以下、場合によっては10~20%になってしまいます。
これは子どもにとっては一大事で、「お母さんが自分のことを好きでなくなってしまった」と思い、必死に失った愛情を取り戻そうとする、というわけです。
それでは、お兄ちゃん・お姉ちゃんにもできる限り満足してもらう手はないのでしょうか?
解決策のキーワードの一つは「優先順位」です。
物理的に下の子に手がかかることはやむを得ません。
でも、例えば下の子が泣いている時に、同時に上の子が何かを要求してきた場合、まず下の子が危険な状態(例えばベッドから落ちそうになっている、顔の上にビニール袋が載ってしまっている等)でないことを確認した上で、先に兄(姉)の要求に耳を傾け、出来る限り対応します。
その上で、こんどは「〇〇ちゃん(下の子)のお世話を手伝ってくれる?」といって、下の子のお世話をします。
その時に、ちょっとしたこと(たとえばオムツを持っていてもらう等)を兄にお願いし、仕事をしてもらいます。
お世話が終わったら、手伝ってくれた兄を少し大げさなくらいほめてあげてください。
そうすると、兄としては「お母さんに相手にしてもらえたし、兄として弟のお世話もできたし、おまけにお母さんにもほめてもらえた」と、とても満足感が得られます。
もちろん、いつも兄を優先できる場合ばかりではありませんが、「順序を優先する」ことを意識するだけで、きっと兄の赤ちゃん返りは減ってくることでしょう。
是非お試しください!